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Ⅶ.キャノピーガイドピンの補修 2011/9  ※点検整備は有資格者の指導のもとに実施しています
 破損状況
※ キャノピー閉窓時のガイドピンが破断しました。発航1800発程度。

折れた部分に新たなネジを差し込んで補修します。
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構造図  
1 構造
・このガイドピンはキャノピーフレームにねじ込まれています。
・前部と後部に1つずつ設置されています。
・今回は前部のピンが補修箇所です。
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フレーム部   
2 フレーム側
・破断したボルト片が確認できます。
・撤去方法:
 ボルトの中心部にハイス鋼ドリルφ1.5mmを用いて削孔します。
 その後、この穴に六角レンチ(d1.5mm程度)を差込み、吸付けるようにして回転、撤去します。
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 破損全景  
3 形状
・ガイドピンと破断したボルト。
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 設計図  
4 補修方針
・ガイドビンに再度ネジ切りを行い、代替品を装着する。
・オリジナルのボルトは材質が不明の為、柔くも固くも無いステンレス鋼材を使用する。
・形状は原型に復旧する。

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 ねじ切り  
5 削孔~ネジ切り
・簡易ボール盤で旧ボルト部を削孔します。ドリル仕様はハイス鋼ドリルφ4.4mm、削孔長 L=15mm。
・ダイス鋼でネジ切りを行います(ダイス種別は切削クズを手前に掻き出す仕様です)。φ5mm、L=15mm。



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 タップ後  
6 ネジ切り完了
・既存ボルト部に再度削孔を行った為です、中心が少々ずれてしまいました。
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 接着剤  
7 ボルト挿入
・新しいボルトは、JIS 5.0mm×30mm ステンレス ピッチ0.8を使用します。
・接着剤は金属用のゲル状瞬間接着剤を用います。差込みはドリル口金にボルトを挟んで一気に回転し挿入します。
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 完成  
8 完成
・完成です。
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    その後問題はありません。


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